これは作業場から帰りのときに取った写真ですが、ちょっとわかりづらいので拡大します。
写真左側が漂着物でいっぱいの田んぼで、右側が通常通りに作付けの用意がされている田んぼです。ちょうどこの道の左まで津波が押し寄せ、道路で波が止まったそうなのです。
前にも書きましたが、今回の震災は複合災害です。
1 地震の揺れ
2 津波
3 原発
1~3が引き起こす停電や物流の寸断。もちろん阪神大震災も揺れによる倒壊とともに、火災によって被害が拡大しています。
そして、津波の特徴的なところは当たり前なのですが、津波が押し寄せた場所とそうでない場所がくっきり分かれるということです。5月5日に作業した歌津駅付近でも、駅の線路が流されていて、駅舎は無事という光景を見ました。
当然、被災者もそれに応じて被害状況が違います。
番号は被災の重さではなく、単に分けるためです。
放射線の影響も入れれば9つに、仕事場の影響も入れれば16になります。
(もちろん最終的には個々状況が違うとなります)
よって、被災地域でも被災者の方々の置かれている状況、課題、需要はことなります。実際、学校が被災した地域としなかった地域の学生もきっと状況は違うでしょう。
歌津の場合は、高台にあり、津波の被害が少なかった歌津町立伊里前小学校が歌津町立名足小学校の生徒を受け入れること、歌津町立名足小学校は廃校になることが決まったとうかがっています。(注:この情報は伝聞なので、真偽のほどが不確かです。web上でも調べることはできませんでした)
また、一部では住居が被災しなかった人達は避難所に実は行きづらい(自分だけ申し訳ない)という状況が生じていたり、生き残った方が自分だけ生きていて申し訳ないという気持ちを持っていて苦しんでいるということが起こっているようです。
とにかく現地情報というのは、現地にいないとわからないことが多く、ネット社会に慣れた現代人が気をつけなければならないことが多いです。どうしても伝聞が中心になるため、情報のずれや連絡の遅延が起こるからです。現地のボランティアコーディネーターをしている方々のご苦労は並々ならぬものと思われます。
だからこそ、以前ブログに書いたように、支援は受けてのニーズを確認してからということが大事なのです。
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