2011年5月9日月曜日

アミタの被災地活動 受入団体と地域を決めた経緯

我々がRQ市民災害救援センター歌津を活動地域として選んだ経緯をお伝えします。

Step1 連携先の選定

まずアミタグループの震災支援として「ひと・つながり募金」を立ち上げる際に、どこを支援先とするかということを話し合いました。

1 アミタグループの理念を共にできる
2 他の基金や募金があまり支援先にしていない
(資金が他からあまりいきわたっていない)
3 支援が遅れている地域に率先して活動を行っている
4 できれば社員を現地に受け入れてくれるところが良い
5 長期的に震災支援で連携がとれる
(緊急支援だけでなく、復興支援、経済支援のレベルまで連携できる)

この5点に追加して、できればアミタと以前からお付き合いがあったところとしました。

その中で、以前からアミタ株式会社の森林ノ牧場にも来てくださり、山の下草刈りに牛を導入したいということで連携をしていた栗駒木材さんが挙がりました。
栗駒木材さんのお話はもう一つのブログで書いていますのでそちらをごらんください

栗駒木材さんにご連絡をとり、栗駒木材さん含めて被災地の支援活動をされている「日本の森バイオマスネットワーク」に連絡をとり、募金の受け手になっていただくことになりました。

Step2 現地視察

アミタグループの事務局がゴールデンウィークの社員派遣の準備として、現地のコーディネート団体を探しに4月10日頃に現地入りしました。

被災地・支援団体訪問レポート <その1>

被災地・支援団体訪問レポート <その2>

被災地・支援団体訪問レポート <その3>

ゴールデンウィークはボランティアが殺到することも考慮して、コーディネート団体が十分な受入許容力を持っていなければかえって迷惑になることもあり、そういった選定が必要でした。

1 被災地とのコミュニケーション力
(どこにどんな支援ニーズがあるかの的確な調整力)

2 ボランティアの統率力
(作業環境や安全の確保、被災者に迷惑をかけない統率力)

3 ボランティアを受け入れるスペースや物資の確保
(安全衛生面で水や食糧、石鹸やトイレ、最低限の電気、テントを建てる場所、あるいは、寝袋のみの人を収容する大型テント等のインフラ)
 
その結果、RQ市民災害救援センター歌津が拠点となり、受入の協力をいただくことになりました。

事前訪問者の感想では、物資はある程度足りてきたが、とにかく人手が足りないということでした。

1 物資の仕分け、配給
2 漂着物の撤去作業
3 漂着物撤去時に発見された貴重品、思い出品の洗浄、仕分け

これらの活動を手伝うために、ゴールデンウィークに現地に社員を派遣する準備をしました。

Step3 現地状況社内報告会

現地視察した社員がそれぞれ現地での情報を社内で報告しました。
本社のみでなく、姫路等拠点でも報告会を行い、全国の拠点からも希望者が現地に行けるように、募集条件を明示しました。

結果として、今回は、本社以外に茨城、名古屋、大阪、姫路からも参加した社員がおりました。私も奈良に帰省したときに感じましたが、実際3月11日にたいした揺れを感じなかった地域では、今ひとつ実感に乏しく、現地の状況が関東以上にわかりにくいため、これは効果的だったと思います。

実際第2グループに西日本から参加した社員からは下記のような感想がありました。
「姫路にいたら、この震災が自分の中で風化しそうで怖かった。だから現地にぜひとも行きたかった。」
「西日本の人にこの状況を伝えて、一人でも多くの人を活動に参加してもらうことが自分の使命。」

といった、いくつかの準備段階を踏まえて、ゴールデンウィークに突入しました。

アミタグループ社員有志が参加した被災地ボランティアの報告会/ご意見交換会を開催 

【日時】 5月27日(金) 17:00~18:30 (16:30開場) 

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