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こういった質問をお客様から受けることが多いです。多くはこれからCSRに取り組む企業様、あるいはCSR担当部署に移ったばかりのご担当者様です。
と、いうことで先日お伺いした企業様がto Bの企業で、とても素晴らしいCSR活動をやっていたので、敢えて同じ質問をしてみました。
「御社はB to B企業ですが、ステークホルダー(利害関係者)の中で、誰を最優先にして、何のためにCSRをやっておられるのでしょうか?」
「従業員のためです。従業員がCSRを理解せずに企業のCSR活動は始まりません。そのために、やっています。」と。
明快かつ即答でした。とても嬉しい限りです。CSRブランディングだとか、SRIだとか、もちろん大切ですが、その全ての源泉は社員です。ですから、その答えを聞いて、いい会社だなって思いました。
実は背景があり、欧米の投資家説明会で、投資家からTOPが怒られたことから始まったそうです。
「あなたの会社は誰のために存在していますか?」と問われて「株主です」と答えたら、「従業員のためでしょう」と。(まずこういう株主に投資されていることが素敵だと思いますが)
それ以来その会社はTOPダウンで従業員と共にCSR活動を推進しています。
to Cの会社だとPR、上場の会社だとIRのためにCSRの立場がはっきりするのでしょうが、to Bの特に、非上場の会社だとCSRの目的や立場があいまいになるようです。そんなことありません。
まずは、経営企画や人事のような立ち位置で、社員のためにCSRを組み立ててみればいいのです。収益が高い組織の従業員のモチベーションが高いのではなく、モチベーションの高い組織の収益が高いのですから。
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従業員もステークホルダーの一員ですが、toBの先にはやはりさまざまなステークホルダーが居ると思います。だから、現時点の立ち位置はともかく、toCの企業と同じように取り組む必要がると思います。先日toBの企業さんにお話を伺いましたが(CSR担当者ではない)、その研究はその先の消費者のために非常に役立つものでした。ただ、それを活かすルートや意識ができていないのが残念でした。
返信削除ありがとうございます。理想は私も同感です。ただ、日本企業の多くで残念ながらCSRの概念はかなり誤解されていたり、関心が低かったりします。ですので、まず社員の方に理解を頂くことが多くの担当者様の壁になっていることが現実です。
返信削除消費者がもっとCSR購買をすると、すんなり通るかもしれませんね。でも少しずつ企業も変わってきていると思います。kohakutomさんみたいな方が増えれば、自ずと企業も変わってきますよね。
また、いろいろお教えください!