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1 目的=自社のCSRとは何か?その結果何を達成するのか?
業態が似ていても企業ごとその成り立ちは違います。そしてそのヒントは企業理念にあります。そもそも何一つCSRを果たしていない企業は存在できません。そして、そもそも何故最初の事業が成立したのか、その経緯と創業者の想いから今へきちんと結びつけることが重要です。アウトプットとしてはCSR方針となるでしょう。
2 現状の整理
CSR活動を始めるというと、なぜか日本では社会貢献活動を何かやらないといけないと考える方が多いです。しかし、まずは今社内ではどんな活動があり、それをCSRの文脈に整理するとどうなるかということから始めるのが良いです。今の活動の何がCSRのどの部分を果たしており、何が足らなくて、目的の達成にはどういう目標(指標)で動く必要があるかということが重要です。
整理軸として「ISO26000」を使うというのは非常に良いと思います。7つの中核主題ごとの分類、さらにはその下層の項目と照らし合わせて、現状を把握しましょう。
自社で今までやってきた活動の中で何がCSRのどの部分を果たしているか、そういう説明だと社内への浸透もスムーズです。
何より現状把握により、ようやく目的との乖離が見つかり、計画をたてられるからです。
ここでようやくPDCAのPを立てる準備ができます。
3 運営体制の整理(構築)
どの企業様でもCSRのご担当者様がいらしゃいますが、CSRは特定部門が全体に代わって果たすものでなく、企業全体で果たすものです。自社の強みと弱みがでてきたら、それに応じたメンバーを募集する必要があります。
重要なのは、できるだけその方の業務背景から考えて、理解できる指標や目標を一緒に策定することです。新しく別の仕事が増えると思われると身構えてしまい、なかなか巻き込みがうまくいきません。さらに、各部門が関心を持っている指標や言葉で話をする必要があります。経営層には組織、利益の観点、営業部門には利益につながる観点、人事であれば、離職率の減少や社員のモチベーションアップ等です。
共に立てたPLANを実行する分担ができて、初めてDOに行くことができます。
これから始められる企業様はまずこの3つをやられることをお薦めします。