歌津のある宮城県本吉郡南三陸町は、宮城県本吉郡の歌津町と 志津川町が平成の大合併で合併して2005年に南三陸町となりました。
歌津町の人口は2005年合併前9月時点で約 5,445人とのことです。日本三景にもあたる松島の近くで、漁師町とのことでした。(実際、漂着物の中に、船や網、浮がたくさん見受けられました。)
- 中学校は歌津町立歌津中学校で、小学校は歌津町立名足小学校と歌津町立伊里前小学校で、我々は避難所となっている歌津町立歌津中学校の近くにあるベースキャンプを拠点としました。実際に、歌津町立歌津中学校と歌津町立伊里前小学校付近の漂着物撤去の作業もしております。
- 以下現地情報をRQ市民災害救援センター歌津の方のご説明をもとに書きます。
- ■歌津地域の現状
- 南三陸町の志津川・歌津地区は1万8千の住人の内、8000人近くが当初行方不明と公表されたエリアで、街そのものが津波で飲み込まれた地域です。
- 震災後、初めて電気が通ったのが4月15日。
- 水道については復旧の見通しが全く立っておらず、川の水を使用しての生活が続いています。
震災後、約50日が経った今でも全壊した建物跡しかないエリアが多く、最も復旧が遅れている地域とのこと。
南三陸町では志津川地区に社協のボラセンが設置されましたが、歌津地区までは十分なケアが行き届いておらず、ボランティアが圧倒的に不足。 地元自治体から要請を受け、RQが本格的に歌津地区を支援することになったという経緯です。(引用元 http://www.rq-center.net/01emergency/1686#more-1686) - 3月17日からRQの方2名が在沖
- 4月17日に現在の現場マネージャーをしている方が到着
- 4月23日にWFPのテント設営
- 5月10日から歌津中学校再開 体育館は引き続き避難所
- グランドには現在35件の仮設住宅が建設中
- ■歌津の自治組織 自主防
- 歌津には元禄時代から400年以上続く「結(ゆい)」があります。これは、地元の人でつくられる自主防衛組織。ここと密に連携を取りながらに活動しているのが、RQ歌津ボランティアセンターなのです。(引用元 http://www.rq-center.net/01emergency/1548#more-1548)
- ※結(ゆい)とは
- 「主に小さな集落や自治単位における共同作業の制度である。一人で行うには多大な費用と期間、そして労力が必要な作業を、集落の住民総出で助け合い、協力し合う相互扶助の精神で成り立っている。」(引用元 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90)
- 地元の結は、大きく契約会という組織があり、その下にそれぞれの地域や担当ごとの自主防という組織があるとのことでした。この自主防とRQのスタッフがボランティア活動の内容を調整して、現地の方への報告も行ってくれています。
- 実際、ベースキャンプとなっている歌津の大型テントを立てるにあたり、地主さんとの交渉等もしてくれております。こういった地主さんとの交渉はあまり被災地活動でとりあげられませんが、重要なことです。全ての方がボランティアに好意的とは限りませんし、ボランティアが来ることで多少ご迷惑をかけることもあり、地元との調整は重要です。また、地元の意図に沿わないボランティア活動は意味がありませんので、地元のニーズを汲み取り、報告する役目も重要です。(ちなみにテント自体はWFP(世界食糧計画)から頂いたものとのことで、WFPの文字が大きく書かれています。)
- 実際、ボランティアへの苦情はあるようで、(それが的を射たものであるなしに関らず) RQ市民災害救援センターの方は、事前に登録を受け付けた方には、写真入りのカードをつくり首から下げられるようにしており、追加で活動中は腕章をつけるように徹底されていました。自らのボランティアスタッフに対する責任を明確にするための工夫と言えます。
- そういった現地コーディネート団体あっての我々のボランティア活動でした。
- RQ市民災害センターへのボランティア登録はこちらから。東京でのボランティア活動もできますし、物資や資金の提供も受け付けておられます。
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