2011年5月12日木曜日

アミタの被災地活動4 ベースキャンプの環境

水は貴重なので再利用します。
引き続きベースキャンプの環境について書きます。あくまで歌津の状況ですので、もし被災地に行かれる場合は、そのキャンプ地がどうかは直接確認しておいたほうが良いでしょう。

■水
前述したとおり、上下水道の復旧はしておらず、水は5km離れた民家の方から分けていただいていました。よって、水は貴重なものでした。

■食器の洗い方
基本的に水は使わず、拭きます。よって汁物は飲むことが前提です。お寺の方がご飯を食べた後にお湯を入れて、たくあんでそうじして全て食べるのと一緒です。拭くものとして、キッチンペーパーやトイレットペーパーを使うため、そういったものを持っていくと役立つでしょう。また、作業場に水を持っていってくれていましたが、それは状況次第ですし、水は貴重なので手洗いのためにウェットティッシュを持っていくと良いです。

■食事
このベースキャンプは朝食と昼食のおにぎり、夕食を用意してくれたので、ご飯を入れる容器、スープを入れる容器、箸があれば食事の問題はありませんでした。(箸も一応割箸があります)しかし、できる限り自身で食糧を持っていくことをお薦めします。飲み物もありますが、我々は水とスポーツ飲料を大量に確保して持っていきました。余ったら現地に寄付していけば良いです。自家用車等車で行かれる方はそうされたほうが良いでしょう。足の無い方は事前にその辺りを確認していくことが望ましいです。お湯はありましたので、カップラーメンは重宝しました。また、現地では米と即席麺が中心なので、ふりかけや日持ちするお漬物、昆布、メンマ、のり、高菜など、添え物を持っていくと良いかもしれません。野菜とたんぱく質が不足しがちなので、野菜ジュースやお肉、魚系の缶詰もあると良いです。

■水の再利用

使い終わったお水はトイレ用水にするために、基本的に洗面器で受けてあります。トイレの後ろに汲み取り口(左)と給水口(右)があり、右側に使い終わった生活用水を入れて二次利用します。本来はこの給水口に消臭剤や殺菌剤を入れるようなので、そういった物資があるとベースキャンプは助かるかもしれません。

■トイレのごみ処理
前のブログに書いたようにトイレに紙が流せないため、そのごみを捨てるのもトイレンジャーの重要な仕事です。アミタ第一陣の社員がトイレンジャーマニュアルを作ったため、ベースキャンプ内から大きな信頼を得られることができました。第二陣からは2年目社員が立候補してくれました。

女性用が1つ、男女兼用が3つの合計4つのトイレがあり、毎朝トイレンジャーが掃除してくれます。

右奥のスイッチを踏むと水が流れるようになっています。汚物が全て流れない時は、トイレ掃除用具できちんときれいにするのがルールです。

■電気
携帯充電棚
発電機があり、ベースキャンプの連絡をとるため現地スタッフがPCと携帯を使ってらっしゃいました。携帯の充電ニーズがあるので、夜の夕食事、MTG時(18時~21時半頃)ランプを使う際発電機をまわすので、その時間帯だけ携帯の充電ができました。しかし、コンセントにも限りがあるため、携帯充電器はあったほうが良いでしょう。こういった棚を作ったりしてくれたのは、環境整備班の方々です。

■洗濯
最寄の避難所である歌津中に2台洗濯機がありそれらを借りることは可能です。ですが、両方少しずつ壊れていて、片方は洗えない、片方は脱水できないという状況とのことでした。我々は4日間の滞在だったので、使いませんでした。洗剤などは念の為持って行くのがよいでしょう。

■お風呂
歌津では避難所にお風呂のサービスをしてくれているボランティアさんがいらっしゃいました。火、木は男性で、月、水、金が女性の日で、14:00~20:00まで利用可能でした。魚の生簀を大きなお風呂として利用しており、私も1回使わせていただきました。シャンプー、ボディーソープもあり、お風呂の中でラジオを聞けるようにしてあり、快適でした。(写真はさすがにとれませんでした)一緒にいった社員が現地のおじいさんと会話しており、マッサージをして仲良くなっていました。人にもよりますが、特に利用に際して否定的な雰囲気は感じませんでした。ただ、1度に入れる数が約15名と限られるため、ボランティアの人がまとまって行くことは避け、18:00~20:00の利用が増えそうな時間帯を避けるということも重要でした。

■テント設置場所
テントがない人はベースキャンプの大型テント内に泊まっていました。

ベースキャンプのテント
入り口に調理器具や、MTGスペースがあり、奥に物資保管と寝泊りするスペースがあります。
(GW後は基本的に物資の置き場となり、人はテントスペースに寝泊りすることになったようで、現在は寝泊りしている人はいないと後日うかがいました)

我々はテントを持っていっていましたので、テントスペースで寝泊りしました。5月3日についたときは、ベースキャンプに約60名の人がいたのですが、6日には約20人、7日は10名程度となっており、連休後のボランティアの確保が急務となっていました。 



5月4日のテント状況
5月6日のテント状況











ゴールデンウィーク後のボランティアはかなり不足しています。行きたい方はご登録の上、参加してみてください。尚、行かれる前にボランティア保険に入っておくことが望ましいです。各都道府県ごとに窓口があるものも多く、事前にどのボランティア保険でどのような保証がつくか確認の上、加入ください。あまりボランティア活動でチェーンソーを使うことはないですが、チェーンソー等の作業が必要な場合は別の保険に入る必要もあります。(林業ボランティア保険等)事前にどのような活動をするか(当日にならないと作業内容が確定しないので、だいたいで良いです)を調べて保険に加入しましょう。

アミタグループ社員有志が参加した被災地ボランティアの報告会/ご意見交換会を開催 

【日時】 5月27日(金) 17:00~18:30 (16:30開場) 

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