そなえくっきー |
でも、基本的にすべての企業活動においてCSR(企業が社会的責任を果たす使命)は存在します。すべての個人に対してSR(社会的責任を果たす使命)が存在するのと同義です。 そしてその先には、市民、消費者として個人がCSRとつながります。
ということで、先日友人のお土産を買うために近所のお菓子屋さんに行きました。このお店好きなのでよく使います。
1 地産地消型
地元産の野菜や果物を顔の見える関係で調達しています。地元経済への貢献もそうですが、生産者さんとの距離が近いことでも、安心安全の原料調達をしていると言えます。
2 製造責任にもこだわる
甘みにも北海道産のてん菜糖を使っています。てん菜糖を使うと、血糖値の急上昇が防がれ小さいお子さんでも安心して食べられるようです。
3 店員さんがとても丁寧で、接客から顧客志向が伝わる
挨拶や笑顔、細かな気配りもそうですが、雰囲気がいいんです。活き活きと働いてらっしゃる。
そのお店で、今回の震災を機に何か役に立てないかということでやってらっしゃる取り組みがありました。
「そなえクッキー」
停電でも電気が無くとも、カンパンよりおいしくということで、クッキーが商品化されていました。
こんな取り組みもCSRの一環だと思います。日本人は謙虚であまり自分のことを大げさに語ることを好みませんし、こんなの当たり前だろとやっている方々が思うために余り発信されません。私もあまりにPR重視のものは少しげんなりしてしまいますが、今、できていないことを開示するとともに、できていることもきちんと伝えていけばいいと思います。
そして、それをきちんと自分で考えて、良し悪しを判断することも、消費者に課せられたSRです。
今までは投資の文脈でIR関連(財務情報)の数字のみをもとに投資をして、CMやチラシ、価格のみで購買をしてきましたが、どうもそれは長期的に皆を幸せにしないことが明らかになってきました。もちろん財務関連情報や価格は今でも、これからも重要な指標です。でもそれだけでは不十分ということです。
ある経営者がこう言っていました。
「安いことは確かにいいことだが、安さの理由を明示してほしい。技術革新や自社努力ならそれは素晴らしいことだが、仕入先や環境負荷等誰か、何かが犠牲になった上の安さならそれは良くない。だから単純に安さだけで比較することは良くないし、消費者もそれだけを追い求めすぎてはいけない。」と。
CSRを果たし、社員、取引先、顧客、地域、株主を幸せにする企業から商品を買う。それも立派なSRI(社会的責任投資)の一歩だと思います。購買も企業への投資だと言えます。(もちろん厳密にSRIといった場合は、株式投資など、資金投資の話です)
■基礎からCSRを学ぶには
2011年6月14日(火) 14:00-16:30(13:30開場) 東京
基礎からおさえる「社内外」とのCSRコミュニケーションセミナー
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