2011年3月11日金曜日

CSRとは?企業の社会的責任ってどういうこと?

このブログのタイトルにもなっている、「CSR」について、簡単にご紹介します。

CSR(Corporate Social Responsibility)=企業の社会的責任 と訳されます。本当にそうなのか?その言葉で我々がきちんとイメージできているか、辞書を使って調べてみましょう。

英和辞典にはそれぞれ3つの単語について、
下記のように書かれています。

Corporate (形容詞)
1 法人(組織)の.
2 団体の; 集合的な,共同の.
3 [しばしば名詞の後に置いて] 統合された.

「法人の」というところから、
「企業の」という訳になったのでしょうね。

Social (形容詞)
1 a 社会の,社会に関する,社会的な.
b 社会的地位に関する.
2 a 〈会など〉社交的な,懇親の.
b 社交界の,上流社会の.
3 交際上手な,打ち解けた
4社会生活を営む.
5 (比較なし)社会主義の.

これは、違和感なく「社会的な」「社会に関する」という意味で
腑に落ちますね。

Responsibility (名詞)
1 責任,責務,義理 〔for,of,to〕

2 (具体的な)責任,負担,重荷.
3 信頼性; 確実度.
 
この「責任」という意味ですが、類語の説明がありました。


【類語】
responsibility ・・・自分が引き受けたり与えられたりした仕事や義務を遂行する責任
duty ・・・良心・正義感・道徳心から当然しなくてはならない義務
obligation ・・・特定の立場・約束・契約・法律などのような事情から生じる義務

同じ責任と言っても、英語だと3つもありますね。
そして、その意味合いが違います。
ここはかなり重要な意味を持っていると思います。

ルールから生じる義務ではなく、
道徳を果たす義務でもなく、
使命(与えられた重大な任務。天職。)を果たす責任なんですね。

つまり、CSRとは、意訳すると、

企業(法人)が社会的に与えられた
重大な任務を果たす責任

ということになります。

かなりすっきりしましたね。
私が特に納得し、共感したことは、
「responsibility」という言葉が、●●の義務でなくて、
●●の義務を遂行する責任となっていることです。

あくまで遂行することが重要なのです。
画に書いた餅はCSRでないということです。

日本に「CSR]と言う言葉が入った時に、
どうも「責任」という訳が「obligation」と間違って理解されたようです。
訳の本意としては、「義務」でなく「責任」と訳すことで
「responsibility」を表したのでしょう。

でも、意訳覚悟で「企業の社会的使命」と言ったほうが、
うまく伝わるのかもしれませんね。
※最近では、「企業の社会的信頼」と言う方もいらっしゃいます。


よって、このブログや私がCSRという時は、
「企業の社会的使命(を果たす責任)」と言っていると思ってください。

続きはこちら

アミタグループでは、ISO26000の概要や、今後の注目ポイントについて学べる、CSRに関するセミナーの開催や、無料メルマガを配信しています。ぜひご参考ください。
 ■ISO26000、CSRコミュニケーション・マーケティング関連セミナー
 http://www.amita-oshiete.jp/seminar/category/theme/kankyo-csr.php
 ■CSR担当者の実務に役立つ「CSR JAPANニュース」
 無料メールマガジン「CSR JAPANニュース」
 https://www.amita-oshiete.jp/form/register.php

0 件のコメント: