2011年12月31日土曜日

2011年もお世話になりました

2011年5月歌津にて
師走にふさわしい12月でした。このブログも2011年3月に立ち上げて、なんとか年を越すことができそうです。

2011年は東日本大震災があり、CSRは今まで以上に重要視され、メディアにも少しずつ取り上げられることとなりました。日経にISO26000関連記事が取り上げられたり、企業のBCPや震災支援、被災地出身者の雇用、被災地への投資等々、ようやくCSRが単なる社会貢献活動ではなく、企業活動として不可欠なものであることが少しずつ理解され始めた気がします。

被災地では、フィルムに関する企業様が津波で流された写真の洗浄を手伝うようなこともあり、同じボランティア活動でも本業で培った力をどう社会に還元されるかを考える機会になったと思います。 (実際、ボランティアの中で集めた写真をどう洗浄するか、結構難しかったです。洗浄方法を誤ると写真としての価値が維持できない…)

私が所属する組織としても、震災に本業で何ができるか、トップからメッセージをいただき、模索行動していく1年でもありました。その中のほんの一部ですが、ボランティア活動については、ブログに記載されていますのでご覧ください。

ひと・つながり募金ブログ http://hito-tsunagari.blogspot.com/

私も実際に、宮城県の歌津に行かせていただきました。自然の大きさ、人の弱さと強さ、論理的に文字で記載するに限界があるような、体験をさせていただきました。

一方、大王製紙、オリンパスの問題でも、個人の犯罪だけでなく、企業のガバナンスという問題が取り上げられています。これは引き続き今後の経緯が注目されるところです。

このブログも有難いことに、CSRのご担当者の方から、

「ラギーレポートを検索していたら発見しました!」とか、
「掲載されているセミナーに行けなかったですが、次あったら行きたいです」とか、
「ドラマーだったんですね」とか、

いろいろなお声をいただけるようになってきました。また、今年は500名を超える方々との出会いがあり、2010年以上に新しい出会いをいただきました。2008年から、毎年公私ともども多くの方との出会いに恵まれております。本当に感謝です。

まだまだ始まったばかりのブログであり、記事を書く力も時間もなかなかうまくとれていないですが、愚直に着実に継続していきたいと思います。2012年度も「CSRが当たり前になる世の中に」なるように微力ながら邁進してまいります。

2012年は心機一転、オフィスが京都の町屋となります。奈良県出身の私としては久しぶりの関西復帰ですが、また新たな出会いと発見に向けて、楽しみにしております。

2011年もお世話になりました。
2012年も何卒よろしくお願いいたします。

2011年12月30日金曜日

2011年 年間人気記事ランキング

2011年度ももうすぐ終わります。ということで、今年1年間の人気記事ランキングをしてみたいと思います。

1位 アミタの被災地活動2 宮城県本吉郡南三陸町歌津という地域

2011年5月10日火曜日の記事です。ゴールデンウィークに歌津をへボランティア活動をしてきた際の報告記事ですね。その後歌津のベースキャンプも無事撤収されて、今は元通りとなっているようです。

2位 2011年 CSR4種類のセミナー開催!

2011年はアミタ株式会社で7回のCSRセミナーが行われ、私はうち5回を担当しました。
上記ページは2012年度版が整い次第、更新したいと思います。

3位 B to Bの企業ってなんのためにCSRをやるのでしょうか?

2011年4月19日火曜日の記事です。こちらは思いのほかソーシャルメディアでの反響が大きく、コメントまでいただいた記事となりました。多くの方が疑問に思っていたことなのでしょうね。

4位 東北地方太平洋沖地震とCSR

2011年3月12日土曜日の記事です。内容自体は雑感なのですが、タイムリーだったことと、検索ワードに引っかかったようで、多くのアクセスをいただきました。ありがとうございます。

5位 CSRって何?企業の社会的責任ってどういうこと?

2011年3月11日金曜日の記事ですね。震災直前の記事です。おそらくTOPにリンクしてあって、このページに来たもののCSRってなんだろう?と思われた方が多くクリックしてくださったのだと思います。

うーん、長く掲載されているからか、上期の記事が多いですね。下期はISO26000関連記事を多めに書きましたが、少し小難しい内容になってしまったのかもしれません。

記事の一部は編集を加えて、「おしえて!アミタさん」に掲載されています。

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2011年12月22日木曜日

【決定】環境にやさしい循環型農業の農産物ブランド名称「環のちから」に決定!!

先月、このブログでも告知しておりました、京丹後市公募の京丹後製造所で製造されるメタン発酵後の液体(液肥)を利用した農産物のブランド名称が決定しました。

全国から580点の応募を頂き、「環のちから」に決定されました!
詳細はこちらのブログをご覧ください。

また、京丹後エコエネルギーセンターはツイッターもやっているようです。
https://twitter.com/#!/kyotango_ecoene


みなさん、「環のちから」を見かけたら、教えてくださいね。
続報があったらまたお伝えします。



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2011年12月17日土曜日

CSRとは?企業の社会的責任ってどういうこと? パート2

ブログタイトルにCSRという名前を入れたものの、一般的にCSRの認知はまだまだ低いため、言葉の説明を入れております。以外とこの記事へのアクセスが多いため、もう少し追加で書きます。

企業の現場であっても、「CSR=企業の社会的責任」という認知はまだ道半ばです。
地方であったり、現場に行けばいくほどその浸透度合いは少なく、誤解されていることも多いです。

私は個人的に地域活性化にかかわる活動も、前の部署のつながりから続けていますが、
CSRと言われても全く知られていないのが現状です。

ただ、それ以上に問題なのは、皆さんがCSRという言葉の意味を個々人バラバラでとらえ、その違いを認識しないまま話をしたり、拒否したりしていることです。

■CSRって何ですか?あるある


1.ボランティアに限定するタイプ
・清掃活動とか、祭りの支援とかさ。うちでもやっているよ。
(企業意外の方と製造系の方から伺うことが多い意見)
・あれは業績に余裕ある企業がPRのためにやるんでしょ。
本部はいろいろ言ってくるけど、とってもそんな余裕ないよ。
(営業・マーケティング関連部門から伺うことが多い意見)


2.経営=CSRとばくっとくくってしまうタイプ(あるいはCSR=経済責任と限定するタイプ)
・弊社は経営=CSRと考えています。つまりは儲けることこそCSRです。
(経営企画・経営層の方から伺うことが多い意見)

3.CSR=法令順守と限定するタイプ
・コンプライアンスの徹底を測ることでCSRを達成してまいります。
この延長線で「弊社は法律の基準をはるかに超えた自社基準でCSRを達成しています」という方もいらっしゃいます。
(法務、管理部の方から伺うことが多い意見)

上記、全部一部正解です。
でも、みなさん認識がバラバラのまま、通達が出たり、抽象的な方針が出たりするので、なかなかしんとうしないし、かみ合わないのですよね…

CSRに限らず、対話を行う大前提は、共通言語を持つこと。
まずは、対話の前にCSRのイメージをそろえておくことが第1歩ですね。

続きは気が向いたら、また書きます。


アミタグループでは、ISO26000の概要や、今後の注目ポイントについて学べる、CSRに関するセミナーの開催や、無料メルマガを配信しています。ぜひご参考ください。
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2011年12月11日日曜日

広島にて「社員を巻き込むCSR・環境活動のポイントセミナー」を実施しました。

12月9日は広島にて、「社員を巻き込むCSR・環境活動のポイントセミナー」をさせていただきました。このセミナーはアミタ株式会社が、2011年7月に広島営業所を開設したことに伴う連続セミナーの一環で、企画実践させていただく機会を得ました。

おかげ様で16名のお客様にお越しいただきました。


1.本社CSR・環境ご担当者様
2.拠点CSR・環境ご担当者様

大きく分けて2つのお客様がいらっしゃいましたので、どちらにも共通するテーマとして、「社員を巻き込む」という設定をいたしました。

また、先駆的な環境活動を行われている株式会社ディスコ高木様にもゲスト講師としてお越しいただき、具体事例をご紹介いただきました。

ご参加いただいた方のご意見としては、
  • 「攻めのCSR」と「守りのCSR」のアプローチの整理ができた(インフラ企業 本社環境ご担当者様)
  • CSR活動の具体事例が知れてよかった(メーカー 本社環境ご担当者様)
  • CSRの具体的な整理ができた(メーカー 現場ご担当者様)
等のお声をいただきました。
CSRのセミナーって、ISO26000とかGRIとか報告書やガイドライン関連のセミナーは多いのですが、実務のセミナーって実際あまりない気がしておりまして…

自社事業として、CSR・環境のど真ん中にとりくんでいる弊社としては、ぜひその試行錯誤の上での気づきや学びを皆さまのお役に立てることができればよいなと思っています。今後とも本社と現場と地域をつなぐようなセミナーを企画してまいります。

2012年度のCSR関連セミナーも1月にアップ予定です。ぜひご期待ください。すべてお応えできるかわかりませんが、ご要望等ございましたら、そちらもお待ちしております。

ご意見、ご要望はこちらへ。

このようなCSR/環境に関する情報は今後も、「日刊おしえて!アミタさん」や無料メールマガジン「おしえて!アミタさんメルマガ」「CSR JAPANニュース」にてお伝えしてまいります。

→日刊おしえて!アミタさん CSR関連記事一覧ページ
http://www.amita-oshiete.jp/category/theme/cat114.php 

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→セミナー講師株式会社ディスコ高木氏のインタビュー
http://www.amita-oshiete.jp/voice/entry/001287.php

2011年11月28日月曜日

「障がい」をシンプルに考えることが大切~ダイバーシティが企業の強みになる~

11月25日は、以前弊社のサイトで取り上げさせていただきました、
ユニバーサルキャンプ」の報告会に行ってきました。

株式会社丹青社で行われた報告会は、

「協賛等ご支援いただいている団体の方にきちんと成果発表を行い、
また関心のある方に来年度以降の参加を検討していただきたい」(丹青社 山岡様)

との想いから開催されるようになり、今年で2回目とのことでした。当然といえば当然なのですが、手話つきのプレゼンテーションでした。 私にとって始めての体験でした。

以下に参加者した方の声をご紹介いたします。

「会社の新入社員研修の一環で希望して参加しました。 参加するまでは障がい者の方に対して構えるところがありましたたが、参加後は、障がいに対して過度に重く受け止めなくなりました。障がい者の方も私たちと同様にそれぞれできることできないことがあって、特別扱いや過保護は求めていないことがわかりました。大事なのはどれだけ身近にそういう人がいて、どれだけ親身になって考えられるかだと感じました。

会社に戻ってからは、システム開発者から障がい者の需要がわからないと相談された際に、体験に基づいた回答ができリーダーシップを取れました。 」(システムデザイン会社 女性)

「参加するまでは自分の周りに障がい者がいなくて、どう接したらいいかわからなかったです。参加して、シンプルに考えてまずは行動するのが重要ということを教わりました。挑戦して失敗しても課題を改善して次に活かせばよいということもわかりました。

今までシステム開発をしていてエンドユーザーの視点は薄かったです。今回の体験で、ダイバーシティ(多様性)に気づいて、様々なユーザーがいることを想像できるようになりました。」(システムデザイン会社 男性)

「障がい者ばかりの組織なので、サポートしてあげるという考えがありませんでした。この体験で相手に喜ばれるサポートとが理解できました。会社に戻ってから、社員の方に『今まで(言えなかったけど)あなたは何もしてくれないと思っていたけど、キャンプに参加して優しくなりましたね』と言っていただきました。」(特例子会社 男性)



中でも手話をやられている方で、通訳としてこのイベントに携わった方のコメントが印象的でした。

「改めてこの体験で、『障がい者』を特別に考えるのではなく、一つの特徴としてシンプルに考えることの重要性を体験できました。『障がい者』というくくりで固定してしまいがちですが、当然ながら『障がい者』もその障がいや性格は様々です。

一度私は「ろう者」の友達に、耳が聞こえるようになってほしい?と聞いたとき、今の保証が確保された上で聞こえるようになったら、それは嬉しいが、保証がなくなるくらいなら、このままでも良いという答えを聞きました。

私の職場にも『障がい者』はいらっしゃいます。しかし、人のものを盗ってしまったり、できることもきちんとやらない方がいらっしゃいます。社員も人事も、『障がい者』だから仕方ないという感じで、何も言いません。それが間違いだということに気づきました。

このキャンプで出会った方々はそれぞれ『障がい』を持たれていても、熱意や情熱、またスキルもきちんとお持ちでした。私以上にできることもたくさんお持ちでした。


企業は1.8%の法定雇用率を満たすことを優先して、『障がい者』の方一人ひとりの個性や能力に目を向けておらず、『障がい者』の方の雇用、ダイバーシティが企業の強みになることを認識していないのではないでしょうか?

今回のキャンプで『障がい者』の方々から教えられることは非常に大きかったです。『障がい者』=こちらが一方的に助けるべき人 という誤った考えから早く日本の企業が脱却してくれることを望みます。」(NPO 女性)

身近に「障がい者」の友人を持ち、実体験の中からつむぎだされた言葉だけに、説得力がありました。机上の論理では、とても怖くて言えない発言かもしれません。でも「障がい者」の方との交流を経て述べられた意見に、とても気づかされるところは多かったです。

同時に、CSR報告書の数字を指標化する怖さも感じました。数字はあくまで結果を把握する指標であり、それが目的にはなってはならないということです。



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2011年11月17日木曜日

12月9日 広島セミナー 予告編?

今日は取材と12月のセミナー準備のために、広島に行っておりました。

ゲストにお迎えする方に、お話をうかがいましたが、
以下の点がポイントでした。

1.経営陣が本当にCSR・環境を推進する気があるか

2.経営陣の期待に応えるべく、事務局がどう経営陣の期待に応えるか
→このポイントが12月9日セミナーの内容となりそうです


3.最初は楽しいで参加し、現場で重要性を体感して、満足感を残す
→こちらは体験活動のお話です

社員の方々を巻き込むための、事務局(CSR担当者、環境担当者)の取り組み、
参考になる点がたくさんあります。

ぜひぜひご期待ください。セミナー前に取材記事もあげる予定です。
残席わずかですが、まだ間に合います。

12/9(金) 14:00~16:00 JR広島駅徒歩12分
社員を巻き込むCSR・環境活動のポイントセミナー ←終了しました。

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2011年11月15日火曜日

10月CSRセミナー振り返り

10月は3回CSR関連のセミナーをやっておりました。
最初のセミナーについては、記事アップをしておりましたが、
基礎編と実践編はまだでしたので、簡単に。

■基礎編
これからCSRを学ぶ方のためのセミナーでした。
このセミナーは基本的に、CSR登場の背景と、
関連する動き、言葉の定義、考え方の分類方法等の理解を目的としています。

「はじめて学ぶのに適していてわかりやすい」

というお言葉と、

「社内の一般社員が学ぶにはまだ難しい」

というお言葉もいただき、告知の際に受講者の方への情報提供に、
まだ改善の余地があると感じました。
入門編と基礎編と分けるのも手かもしれません。

■実践編
こちらは、少数でディスカッションを交えて行いました。

「女性管理職比率を指標にすると、逆に不公平な人事が行われる結果とならないか?」

といった疑問にお答えしたり、
社会課題を事業として取り組むソーシャルビジネスの例をご紹介したりしました。

「社会課題の解決=本業におけるCSR ならば、
やはり社会の課題をもっとよく知らなければならない」といったお言葉もいただきました。

実践編ということで、取り組みを進めた上で課題を感じご参加いただいた方と、
本当にこれからはじめるためにご参加いただいた方がまざっていて、
こちらも事前の情報発信に改善の点があると思いました。

少数だったので、全体でディスカッションの上進められましたが、
ある程度実践されている方の場合、具体的な課題をいただき、
ケーススタディにしなければ、なかなか解決にいたらないため、
こちらも手ごたえと共に、改善点がまだまだあるセミナーでした。

まだ未定ですが、来年度も計画中ですので、
ご意見ご要望いただければ企画にふまえてまいりたいと考えています。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

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2011年11月9日水曜日

【公募】環境にやさしい循環型農業の農産物ブランド名称を募集します

111109_Some rights reserved by contri
この度、アミタ株式会社が運営委託を受けている京丹後市エコエネルギーセンター(バイオガス発電施設)が、農産物につけるブランド名を募集しております。

ぜひ皆様もこの機会にブランド名の応募にご参加いただければ幸いです。

RTも歓迎しております。
http://twitter.com/#!/amitasan/status/133150930307788801

※下記、転載、転送歓迎いたします。
=======================================================
■液肥を利用して栽培された農産物のブランド名称を募集します
=======================================================
この度、アミタ株式会社が運営委託を受けている
京丹後市エコエネルギーセンター(バイオガス発電施設)では、
食品リサイクルにより作られた液肥を使って栽培された農産物につけるブランド名を募集します。
http://www.city.kyotango.lg.jp/kurashi/oshirase/norinsuisankankyo/kankyo/00017/index.html

最優秀賞に選ばれた方には、
液肥で栽培された丹後産コシヒカリ60kgが贈られます。

■締め切り
2011年11月30日(土)

■応募方法等詳細
http://www.city.kyotango.lg.jp/kurashi/oshirase/norinsuisankankyo/kankyo/00017/documents/youkou.pdf

■京丹後市エコエネルギーセンターとは?
バイオガス発電施設で、芋くずやコーヒーかすなどの食品廃棄物や
家庭の生ゴミを原料にバイオガスを生成して、発電を行うとともに、液肥を製造しています。

この液肥は、有機質を含んだ肥料であることから、京丹後市では、
この液肥を使った農作物の栽培を推進しており、環境にやさしい循環型農業を目指しています。

食品リサイクルにより作られた液肥で農産物を栽培し、その農産物が再び食卓に提供
されることにより、資源循環の環が形成されます。

■お問い合わせ先
〒629-2501  京都府京丹後市大宮町口大野226番地
  京丹後市役所 農林水産環境部
  京丹後市次世代農業プロジェクト推進協議会事務局
環境バイオマス推進課内
Tel 0772-69-0480  FAX 0772-64-5660)
Eメール:kankyo@city.kyotango.lg.jp
=======================================================

2011年10月24日月曜日

好評!社員を巻き込むエコ教育のポイントセミナー

_uni_3069 先日、2011年10月19日(水)は、「社員を巻き込むエコ教育のポイントセミナー」 を東京商工会議所様のご協力をいただき実施いたしました。

40名を超えるお客様にお集まりいただき、大盛況となりました。

■講義テーマ
1 効果的なエコ教育の実践方法
2 社員を巻き込むためのポイント
3 社員を巻き込む「エコ教育」実践成功事例
4 環境社会検定試験・eco検定のご紹介

実践成功事例では株式会社コスモスモア様をゲストに迎えご登壇いただき、
実践された方にしかわからないご苦労や細かなポイントを具体的に
お話いただくことができました。

業種を問わず、本社のCSR・環境ご担当者様だけでなく、
拠点や部門でのCSR・環境ご担当者様、
その他様々な部署の方にご参加いただきました。

そこから、CSR・環境活動の取り組みは、今や業界や担当部署を超えた全社的テーマであり、
中でも社員の方にその取り組みを理解し、共に活動していただくことが、
各社の課題なのだと改めて実感いたしました。

こちらと同様のセミナーを広島にて開催いたします。
ぜひとも皆様とお会いできることを楽しみにしております。
広島も丸秘ゲストを企画中!(まだ確定していないのでOPENにできませんが)

ちなみに、この内容がアミタの地上資源ブログにも掲載されました!
こちらもステークホルダーとのコミュニケーションツールです。

■社員を巻き込むCSR・環境活動のポイントセミナー 2011年12月9日(金)
お申し込み・詳細はこちら
→ http://www.amita-oshiete.jp/seminar/entry/001268.php?utm=amitablog
■CSR・環境・地域活性化等様々なアミタの無料情報サービスはこちら
→ https://www.amita-oshiete.jp/form/register.php?utm=amitablog
■コスモスモア様のインタビューはこちら
→ http://www.amita-oshiete.jp/voice/entry/001255.php?utm=amitablog

2011年10月8日土曜日

FSC(R)認証材を購入することはCSRとどう関係するのでしょうか?

Creative commons. Some rights reserved by njj4.

FSC認証材の購入は、サプライチェーン (注1) を通じたCSR調達 (注2) であるといえます。

ISO26000の発行で、組織は「影響力の範囲」(注3) に対して、社会的責任を果たすべきであることが明示されました。この「影響力の範囲」には、サプライチェーンが含まれます。
また、日本では、2000年5月に循環型社会形成推進基本法の個別法のひとつとして「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購 入法)」が制定され、国等の公的機関が率先して環境物品等(環境負荷低減に資する製品・サービス)の調達を推進することが定められています。

注1:サプライチェーン・・・(supply chain)組織に対して製品又はサービスを提供する一連の活動又は関係者。(出所):「ISO26000英和対訳版」(日本規格協会 2010)

注2:CSR(Corporative Social Responsibility)調達・・・CSRの取り組みを、調達先の企業にも求めること

注3:影響力の範囲・・・(sphere of influence) 組織が個人又は組織の決定又は活動に対する影響力をもつ、政治、契約、そのほかの関係の領域・程度(出所):「ISO26000英和対訳版」(日本規格協会 2010)
 
サプライチェーンにおいてCSRを果たすには、大きく2つのポイントがあります。

サプライチェーンの経済性、社会性、環境性に配慮すること

FSCは「経済的な継続性を確保する」「社会的な便益を発揮する」「環境に適切に配慮する」という3つの柱から成り立っており、もともとトリプルボトムライン (注4) をもとにしています。 環境への配慮がなされた認証規格というイメージが強いFSCですが、社会性に対する評価も含められています。
FSCの10の原則では、原則3「先住民の権利」、原則4「地域社会との関係と労働者の権利」が明示されており、FSC認証材を購入する組織は、ISO26000における中核主題のうち「人権」「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」に寄与していると言えます。
さらに2011年10月から、FSC COCの認証取得者はILOの基本条約を満たすことが要求事項に加わりました。よって、FSC認証材を選択することは、今まで以上に社会的責任を果たしていると言えるでしょう。
注4:トリプルボトムライン・・・(Triple Bottom Line)企業活動を経済面のみならず社会面及び環境面からも評価しようとする考え方。
トレーサビリティ を確保すること
FSC認証には、FSC FM(森林管理)認証とFSC COC(加工流通過程の管理)認証の2つがあります。原料が調達される森林から最終製品にいたるまでの、加工・流通過程すべてで認証を取得した組織を通じて供給された場合にロゴマークがつけられます。

FSC COC認証の審査の中には、下記3つのポイントがあります。

1 原材料購入から製品販売までの識別管理
2 帳簿上に認証材・製品であることを明示
3 記録を保管

そのため、FSC認証材のトレーサビリティ(注5) は確保されているといえます。
また、FSC認証は第三者認証であり、独自基準による自社認証よりも透明性が確保されるため、より信頼性の高いCSR調達であることを明示できるというメリットがあります。
 
注5:トレーサビリティ・・・(traceability)物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をいう。


「人権」「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」の観点からの調達
日本では環境配慮の観点からFSCの調達を検討・実施される企業様が多いですが、FSCを選ぶことで「人権」「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」に関する社会的責任も果たせるという事実は、あまり知られていないように思われます。


また、既に購買調達基準にFSC認証材の調達を明示している企業様も、「人権」「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」の観点から、CSRレポートでのアピールについて検討されてみてはいかがでしょうか?

FSC等の情報を消費者にきちんと説明することは、ISO26000中核主題の1つ「消費者課題」に対応した取り組みともいえるでしょう。

2011年9月6日火曜日

SR需要増加の背景~ISO26000が生まれる前 5 環境

Some rights reserved by jamesjustin
今回は環境分野についてです。
環境については、CSRという概念が普及するより少し前から、世界レベルで話し合われるようになりました。レイ・チェルカーソンの「沈黙の春」(1962年に出版)、ローマクラブの「成長の限界」(1972年に発表)等から環境問題への意識が高まり始めています。

日本ではご存知の通り、四大公害病を始めとする公害問題から環境への意識が高まっています。
ちなみに、日本の企業でも1995年頃から環境報告書の作成が増えはじめ、2005年前後にCSRレポートに移行したケースが多いです。

■1972年 「国連人間環境会議」
ストックホルムで、環境をテーマに初めて地球規模の国際会議が開かれます。
この会議を機に国連環境計画(UNEP)が設立され、以後、多くの政策や運動の原点となります。

■1992年 国連地球環境サミット
リオデジャネイロで国連地球環境サミット(環境と開発に関する国際連合会議)開催
172カ国から4万人が参加したと言われる。 

■テーマ
地球温暖化やオゾン層破壊、自然破壊、野生生物の危機、廃棄物問題など

環境問題は、南北問題や人口増加、 労働問題、都市化等の社会経済問題と密接に関連しているという認識のもと、各国・各セクターが共通の場で議論し、環境保全と持続可能な開発に世界全体で取り組んでいくための方向性と具体的な手法を提示することを決めました。

この会議で、27項目からなる「リオ宣言」、「アジェンダ21を政府合意として採択し、気候変動枠組条約の署名を開始。「生物多様性条約」等、その後の取り組みに大きな影響を与える行動計画や国際条約が示されました。

この会議では、多くのNGOが参加し、環境NGOの存在が世界に認知されるようになります。
京都議定書やCOP10なんかも、この流れから来ているものです。
 
環境の節は、学生の時に学んでいたことを思い出して懐かしい感じがしますね。
この章だけ、他と違ってマニアックに書きそうなのでこの辺で失礼します(笑)



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2011年9月5日月曜日

SR需要増加の背景~ISO26000が生まれる前 4 消費者課題

次は消費者課題に関する動きです。

消費者運動はCSRを求める運動の原点の一つです。

始まりは1844年、イギリスで生活協同組合の元になるような組織がスタートしたことと言われています。アメリカの消費者連盟は1930年代に結成されています。

アメリカの故J.Fケネディ大統領が1962年『消費者の権利保護に関する大統領特別教書』でうたったことが、世界各国の消費者運動の祖になったといわれています。

■ケネディ大統領の消費者の4つの権利
1安全を求める権利
2知らされる権利
3選ぶ権利
4意見を聞いてもらう権利
5消費者教育を受ける権利(1975年にフォード大統領が追加)

これはそののちの権利とともに、ISO26000の消費者課題の原則に含まれています。

■国際消費者機構 消費者の8つの権利5つの責務
1982年に、国際的な消費者団体である国際消費者機構(CI:Consumers International)が、消費者の8つの権利5つの責務を提唱しています。

参考:消費者庁 ハンドブック消費者2007
http://www.consumer.go.jp/handbook2007/01/2007handbook-ch1-s2.html

■消費者保護ガイドライン
1985年にはこの分野で重要な国際ルール「消費者保護ガイドライン」が国連で採択されました。

このガイドラインでは、以下のような消費者の権利を示しています。

1 安全確保 2 経済的利益の保護 3 情報の提供と洗濯、
4 救済の実施、5 消費者教育の提供 6 消費者団体結成の自由の保障

1999年に改定され、「持続可能な消費」の考え方がガイドラインに追加されました。

また、日本では、1968年「消費者保護基本法」が制定されました。さらには、2004年6月に改正され、法律名も「消費者基本法」へと変わりました。

■調べてみよう

各企業の顧客サービスに対する取り組みを見る

各企業の製品責任に対する取り組みを見る




2011年9月2日金曜日

SR需要増加の背景~ISO26000が生まれる前 3 人権

ISO26000の生まれる背景について書いています。
今回は人権です。

■世界人権宣言
人権について重要な国際ルールといえば、「世界人権宣言」です。
(そんなに長くないのでリンクから読んでみてください)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/

1948年12月10日に第3回国連総会において採択されました。

宣言は今の日本人が読むと多くの人は、なんだ当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、当時の日本では多くの人にとって当たり前でなく、今でも多くの世界では当たり前となっていないことです。また、日本でもこれらが満たされない方々がいらっしゃるはずです。

この宣言は、国だけでなく「すべての人と社会の機関」が守るべきものと呼びかけています。

国際人権規約
その後、1966年の第21回国連総会において国際人権規約採択され、1976年に発効しました。(日本は1979年に批准)
2009年5月現在 署名国数69/締約国数160となっています。→こちらで確認できます。

社会権規約(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約)自由権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)の2種類が策定されています。

→全文はこちらで確認できます。


世界人権宣言と国際人権規約は、現在におよび、国際社会において人権のよりどころとなっています。

■ラギー・レポート
国連の人権委員会は経済社会理事会のもとにおかれていましたが、その後、2006年に人権理事会となり今日に至っています。ISO2600の人権部分で参考にされた「ラギー・レポート」は、2008年6月にこの理事会に提出されたものです。ラギーとは、国連事務総長の特別顧問で、ハーバード大学教授のジョン・ラギー氏が作ったことからきています。

ラギーレポートは、UNフレームワークとも呼ばれており、OECDのガイドラインでも人権について、ラギーレポートを参考にしています。



また、2011年5月25日、OECD閣僚理事会にてOECD多国籍企業行動指針の改訂が採択されました。これらは主にISO26000で大きく前進した人権部分に加え、サプライチェーンマネジメントの強化が主題となっています。

今後、人権分野ではISO26000と共にラギーレポートが重要なよりどころとなるでしょう。企業では特に人事部門の方がラギーレポートを理解しておく必要があります。

日本企業の人権に関するとりくみをご覧になるには こちら


■関連情報
ISO26000の7つの中核課題のうち、人権の項目に悩んでいます。すぐに取り組めて意味のある、よい活動事例はありませんか?

2011年9月1日木曜日

SR需要増加の背景~ISO26000が生まれる前 2

前回に続いて、次は産業革命以降、ステークホルダー別に背景をおってみましょう。


■産業の組織形成 (労働慣行分野の背景)
まずは、メインの企業という組織。
こちらは産業革命の中、イギリスで法人としての企業が生まれたことが始まりです。有限責任という考え方で企業が生まれ、今の株式会社に代表される会社につながります。

同時に商業の勃興に付随して、商売のルールが法としてできてきます。
これが今の企業法制に繋がってきます。

一方企業が生まれてくると労使問題が発生します。
1830年代に、イギリスで全国規模の労働組合が誕生します。
企業にとって重要なステークホルダーの一つとなり今日に至ります。

では、経営者と労働者が対立でなく、対話を通じてより良い企業と社会を形成しようという考えはいつ、どこから始まったのか?

それはイギリスの実業家ロバート・オーエンらによる国際組織設立を機に1919年、国際労働機構(ILO)が設立されたことから始まったと言えるでしょう。このILOが労使間統治にかんして、国際標準化の策定に影響を及ぼしていきます。

■社会的責任投資(=SRI Social Responsibility Investment またはSustainabilty Responsibility Investment)
用語の解説はこちらをご覧下さい。

第一次世界大戦の後の1928年に、プロテスタントのグループによってアメリカで設立された、パイオニアファンドが最初ではないかと言われています。パイオニアファンドは今で言う、ネガティブスクリーニングにあたる、アルコール、タバコの製造会社への投資を避けました。このネガティブスクリーニングは今では、ギャンブル、兵器製造を始め様々な業種等に広がっています。

日本では日興アセットマネジメント社が日興エコファンドを発売したのが初と言われています。アメリカの2007年のSRI市場総額は2兆7110億ドル(300兆円を超える)とも言われており、世界規模で拡大しています。日本はまだ2009年時点で純資産残高約5兆円と言われており、先進国の中でも進み具合が遅れています。

次は、人権分野です。


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2011年8月31日水曜日

SR需要増加の背景~ISO26000が生まれる前 1

そもそも何故SR(社会的責任)なんていうものが今叫ばれているのか?少し歴史をさかのぼってみましょう。

■西洋のCSR
古いものですと、下記があるようです。

1790年代・・・カルカッタの東インド会社がカリブ海の奴隷労働者を使って、砂糖を輸出していることにイギリスの消費者が抗議行動

東インド会社は砂糖の仕入先を奴隷労働を使わない先に変更

戦後、不況から失業率があがり、労働問題解決のために、 児童労働や不当に安い賃金で労働者を雇うことに対する反対運動からCSRが盛んになってきました。
裏には、そんなに安い賃金で人を雇われたら、欧州人の雇用の場がないということもあるようです。

アメリカでは2000年前半の企業不祥事から、企業の統治、不正防止に対しての意識が強いです。

■東洋のCSR
日本では石田梅岩の「三方よし」が有名ですが、石田梅岩は儒教の人です。そのルーツは中国杭州にあるようで、南宋時代に杭州の儒教者の中に、商売人は社会的弱者に配慮するべきという論があったようです。

その後、日本では、戦後高度経済成長期の公害問題から今のCSRの一旦を担う環境対策が始まりました。日本で環境の意識が強く、その他の分野が遅れがちなのもその辺りに背景があります。

次回は労働組織の成り立ちです。


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2011年8月30日火曜日

ソーシャルファイナンスって何ですか?

ソーシャルファイナンス(社会的金融)と言う言葉、まだまだ日本ではなじみが無いですが、欧州を始めとして、 金融の社会的責任として注目され、既に動き出しています。私はファイナンスの専門ではないですが、CSRの観点から整理します。

大きく分けて、ファイナンス(金融)には直接金融(投資等)と間接金融(融資等)があります。

■直接金融
出資者と資金調達者のお金の流れが直接的なもの。ざっくりと投資と考えてください。(え、証券会社が間に入っているのでは?という疑問もあるでしょうが、あれは手数料をとられているのです) 

SRIにあたるものは、直接金融の範疇に入ります。

■社会的責任投資=SRI
Social Responsibility Investment 最近では、Sustainabilty Responsibility Investmentとも言われます。

経済性だけでなく、社会性、環境性の観点から行う投資のことで、主に3つの行動がSRIとされることが多いです。

1 ソーシャルスクリーニング(投資基準に社会的責任の観点を導入)
投資先選定に社会的な基準で選別を行うことです。
ネガティブスクリーニング・・・社会や環境に良くない事業、企業には投資しない
ポジティブスクリーニング・・・CSRを積極的に果たしている企業に投資する

2 株主行動
株主としての立場・権利を行使して、経営陣に対し、CSRに配慮した経営を求めていくことです。

3 コミュニティ投資
通常の金融機関の融資が届きにくい、マイノリティや低所得者層の居住地域の発展のために行う投融資のことです。

■インパクトインベストメント
従来のSRI型投資に比べて、投資が及ぼす直接的な社会的インパクトを重視する点に特徴がある投資方法。(引用:大和証券グループCSR報告書2011 特集編・P12)

詳細はNPO法人 社会的責任投資フォーラム(SIF-Japan)をご覧下さい。

この分野では、大手証券会社等、大手金融機関以外にもミュージックセキュリティーズという会社が、ソーシャルビジネスに対して匿名組合出資という方式を使ってSRIを行っており、アミタグループの株式会社トビムシもファンドを組成しています。

■間接金融
出資者と資金調達者の間に金融機関が仲介します。出資者と資金調達者のお金の流れが間接的なものです。ざっくりと預金者(貯金)→金融機関→資金調達者(融資)に当たるものと考えてください。
   
ソーシャルバンク 
融資された資金の投資基準に社会的責任を入れている銀行。
欧米では利子を放棄することも選択できる預金もあります。


■マイクロファイナンス(Microfinance) 
貧困者向けの「小口(マイクロ)金融(ファイナンス)の総称で、他の金融と比較して、マイクロファイナン スの特徴として、貧困緩和と事業収益の両方を追求していることが挙げられる。ソーシャルビジネスの一つとして、本業で社会的課題を解決する手法の一つとし ても注目されています。

■NPOバンク
日本の既存金融機関でSRIが進まないという認識から、NPOが貸金業法(ノンバンク 消費者金融活動に対する法律)の特例の範疇として活動する非営利の融資組織。(厳密に 銀行=バンク ではない)NPOバンクごとに解決しようとしている社会課題に特徴があるが、主に、環境ビジネス、コミュニティビジネス、NPOに対する融資、女性に対する融資等、社会的に必要性がある事業にも関らず、通常の金融機関からは融資が受けづらい事業者を対象に融資しています。日本では田中優さんの未来バンクが日本初のNPOバンク。若干形態が特殊ではありますが、音楽プロデューサーの小林武史氏と、Mr.Childrenの櫻井和寿氏に、坂本龍一氏を加えた3名が拠出した資金をもとに、2003年に設立されましたap bankもNPOバンクの範疇にはいります。

全国NPOバンク連協会 が現在、法改正を初め精力的に活動中です。

市場型間接金融
なお、信託投資は直接金融と間接金融の間に位置するもので市場型間接金融と呼ばれています。

この分野では、鎌倉投信という会社が公募信託という手法でソーシャルファイナンスを実施しています。この会社はCSRを高水準で果たしつつ、利益を上げている企業が知られていないだけで中小企業にも数多くあり、それらを投資の観点から支えつつ、啓発支援していく会社です。その他にコモンズ投信などもあります。


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2011年8月29日月曜日

ISO26000は認証規格ではないなら、企業活動に影響は余り与えないのではないでしょうか?


直接的、間接的に様々な影響を及ぼすことが考えられます。
特に次の3つが挙げられます。

1. 社会的責任の共通言語として、企業活動に直接影響を与える
2. ISO26000をベースにした新しい国際ルール、法令、規程の策定による影響
3. バリューチェーン(※1)マネジメントによる影響
※1 バリューチェーン・・・(value chain)製品又はサービスの形式で価値を提供するか又は受け取る、一連の活動又は関係者の全体。
 注記1 価値を提供する関係者には、供給業者、受託労働者、請負業者、その他が含まれる。
 注記2 価値を受け取る関係者には、顧客、消費者、取引先、会員、その他使用者が含まれる。
 (出所):「ISO26000英和対訳版」(日本規格協会)
社会的責任の共通言語として、企業活動に直接影響を与える
ISO26000はマルチステークホルダーの対話を経て合意された規格です。
ISO26000は主に「ISO26000国際委員会」が審議してきました。この国際委員会には、各国から約400人のエキスパートが参加しています。
この国際委員会はステークホルダーのバランスを重視していて、メンバーは政府、産業界のみならず、消費者、労働(関連)、NGO、SSRO(Service,Support,Research,Academics and Othersの略 ≒研究者等)など様々な立場の方々が参加しました。また、ダイバーシティ(多様性)の観点から参加者の男女比や先進国と途上国の比率にも配慮がなされていました。
また、ISOの規格策定は通常3年ですが、ISO26000については、2001年の検討から約10年の時間を費やして、上記のような様々なステークホルダーとの合意が形成されてきました。
多くのステークホルダーとの合意形成を経たガイドラインであるため、企業でもISO26000を無視することはできなくなると言えるでしょう。
ISO26000をベースにした新しい国際ルール等の策定による影響
直接的な影響としては、今後の国際間のコミュニケーションやルール決めの際に、参考概念としてISO26000の考え方が取り入れられるという点が挙げられます。
ISO26000は数多くある社会的責任の規格を集約する目的も持っていたため、様々な規格の最新状況を取り入れており、今後国際ルールを取り決める際の基準になることが予想されます。
ISO26000という規格ができたことで、新たな法律が生まれたり、GRI(グローバル・レポーティング・イニシアチブ)やOECD多国籍企業ガイドライン、企業行動憲章等、企業がすでに活動の規範としているルールがISO26000との整合性をとるために改定されています。
ブラジル、オーストラリア、デンマーク等ではISO26000に基づく「認証規格」策定の検討を始めています。なお、GRIは現在、コミュニティ、人権、ジェンダーという分野を中心に改訂作業中で、2012年末を目標としてGRI第4版へ改訂する動きを進めています。
日本でも、経済産業省が今年度(平成23年度)中のJIS化を決定し、日本規格協会がJIS化のための本委員会を設置して作業を進めています。

バリューチェーンマネジメントによる影響

バリューチェーンマネジメントを通じて、自社の原料調達から商品の供給先、廃棄までのサイクルにも影響を及ぼすことがあります。これにより、自社商品のトレーサビリティについて、各社がマネジメントする必要が出てきます。
「自社は国際交渉も関係ないし、自分の会社の組織内では十分CSRを果たしている」という風に思っていても、バリューチェーンの社会的責任まで配慮していかなければ思わぬリスクを抱えることとなります。
日本企業の中には、購入した石炭のサプライチェーン(※2)の中に、カナダの先住民族に対する人権侵害を行う組織があったと非難されている例もあります。
※2 サプライチェーン・・・(supply chain)組織に対して製品又はサービスを提供する一連の活動又は関係者。(出所):「ISO26000英和対訳版」(日本規格協会)
あなたも感じられる ISO26000が世界的に影響を及ぼしていること
ちなみに、ツイッターのハッシュタグで #ISO26000 と検索すると、様々な言語でツイートされていることがわかります。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
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2011年8月27日土曜日

ISO26000はガイダンス規格と聞きました。ガイダンス規格とはどういう意味ですか?


IISO26000はガイダンス規格で手引きであるといわれるのは、ISOの他の2種類の規格(工業規格とマネジメントシステム規格)との違いを表しており、推奨事項の集合体のようなものです。

ガイダンス規格という意味を理解するには、ISO26000が生まれるまでのISO(=国際標準化機構 International Organization for Standardization)の歴史と経緯を知ることが良いでしょう。


(ISO26000の基礎的概要についてはこちらをごらんください。)

■キーワード説明

ISO=1947年に発足した民間の国際標準化組織
国際標準化=製品やサービスの規格や仕様を可能な限り統一しようとすること(※ISOは英語の略称でなく、ギリシア語で均質等を意味するISOS(アイソス)が語源とされている)
日本ではISO14000やISO9000といったマネジメントシステムの認証規格が有名ですが、元々は工業規格でした。ISOの規格は主に3つに分けられます。
1 工業規格 2マネジメントシステム規格 3ガイドライン規格

■ISO規格の3分類
1.工業規格(1947年~)
工業製品の標準化に関する規格です。
第2次世界大戦時に兵器の修理部品が仕様等の違いからうまく使えないところから需要が生まれ、工業製品の規格を統一しておかないと大きなマイナスが生まれるため規格の統一が試みられたと言われています。その後様々な製品で規格が生まれ今では国際的認知を獲得しています。+-のネジや乾電池等、今まで作り出した規格は18,000を超えています。
2.マネジメントシステム規格(1986年 ISO9000シリーズ登場)
組織管理の仕組みについての規格です。組織が目標を作り達成するためのシステムを定めたものです。
ISO9000(品質)やISO14000(環境)に代表されます。これらは、各々の工業製品の規格が統一されていても、各工場間の品質に対するばらつきに対する課題や、工場等が環境に与える影響に一定の規格を作るために生まれています。こちらは認証規格です。
ISOはISO9000やISO14000のように、企業における仕組み(システム)の標準化において、一定の成功をおさめました。そして、今回、組織のあり方の標準化に踏み切ったのです。
それがISO26000です。
3.ガイダンス規格(2010年11月 ISO26000という新たな規格)
組織のあり方に関する規格です。「第三世代の規格」と呼ばれたりもします。ガイダンス規格は、推奨事項の集合体なので、マネジメントシステムと違いすべて定められた規格どおりに実行することは強制されていません。
ISO26000が生まれた背景

第二次世界大戦後、一次は順調な経済発展を見せた先進国も、国際化、組織の巨大化、強大化等の様々な要員から、人権、雇用、環境等様々な問題が大きくなりました。
また、不況による経済的問題もたびたびありました。経済的問題から企業の不祥事が表面化し大きな問題になったのも1990年代以降です。
こういった社会背景を受けて、ISOは下記の流れをとりました。
2001年 CSRを規格化することを検討
2004年 企業だけでなく組織一般の社会的責任を取り扱うことを確認(CSR → SR)
2005年 ISO26000の策定作業開始
2010年 11月 ISO26000「Guidance on social responsibility / 社会的責任に関する手引き」発行
これらが、ISO26000が生まれるまでのISOから見た背景です。
ISO26000はガイダンス規格で手引きであるといわれるのは、他の2つの規格との違いを表していることで、これらの背景を踏まえれば理解が深まります。

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2011年8月20日土曜日

伝わっているつもりを改めて明文化する重要性

日経では被災地での事業構想が語られています。
本日2011年8/20(土)の日経新聞朝刊9面の「人こと」の欄に、アミタホールディングスの熊野会長の記事が掲載されました。

たまたま同僚と一緒にいて、「読んだ?」みたいな話でもりあがったときに、同僚が発した言葉が印象的でした。

「俺、これ読むまで会長がそんなことやろうと考えてるって詳しくは知らなかったわ。」

 もちろん開発案件だからというのもありますが、やはりTOPのメッセージを伝えることは改めて重要と思います。

1 直接対話の機会を設ける       →双方向型
2 きちんと明文化する           →情報の固定化
3 第三者からとりあげてもらう      →客観的影響力

この3つは重要ですね。特に3というのは効果があります。ここで言う場合は、第三者が客観的かどうか、なんていいんです。そういう風に感じて理解する人が一定数いるのですから。

外から改めて言ってもらうことで、やっぱりそうなんだ、うちって意外にすごい!(or だめだった)等々。

震災後、アミタグループがメディアに取り上げられることが増えてきました。今のままではだめ、変わらなければ、そういう感覚が皆様の中に増えてきたからかもしれません。後はきちんと我々が期待にお応えできるかだけですね。

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2011年8月18日木曜日

ISO26000 各企業様のニーズ

8月8日はグローバルコンパクト、ISO26000分科会に参加してきました。

当日は、最初の分科会だったので、具体的な議論はしませんでしたし、分科会の内容は勝手にOPENにできませんが、各企業様のニーズはだいたい3つに分かれるなと思いました。

1 ISO26000そのものの情報収集
ISO26000がそもそもよくわからないし、まだはっきり目を通せていないので、共に学んでいきたい

2 ISO26000事例から実務への応用
ISO26000は読んだが、実務にどう落とすのか、具体的にどんな影響がでるのか実例を知りたい
その中でも、国内でもいい方と、とりわけ海外事例が知りたいという需要があります

3 ISO26000を使って、実際行動を起こしていきたい
特にISO26000で新しく追加された(といっても過言でない)「人権」と「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」について、先進企業への現場視察やNPO/NGOとのダイアローグへの需要があります

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2011年8月17日水曜日

FSCはCSRにどうつながるのか?

8月8日はグローバルコンパクトのISO26000分科会に出た後に、アミタホールディングス株式会社で行われたワークショップに参加していました。ありがたいことに、会社のwebにも掲載してくれています。

弊社蝦名がグローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク会員向けに開催したワークショップでファシリテーターを担当

 

当日は、私もお仕事で大変お世話になっている企業様をゲストに迎えて、「豊かな森と人をつなぐ取り組みを考える」というテーマでワークショップでした。

ダイアローグは、大きく2つのテーマに分かれました。

1企業活動と森の関係
2FSCはCSRにどうつながるのか?


1 企業活動と森の関係について

企業の業態によって、どう関るか位置づけやストーリー作りが変わります。
「化学メーカーだが、生物多様性とどう関れば良いか?」
「人工林に手を加えてることは生物多様性になるのか?」
など具体的な質問も出ました。
 →この辺りはアミタさんに教えてもらうことにしましょう。


例えば、
■製紙メーカーさん
木はまさに本業の原料なので、良い原料調達の一つとして、

良い森を育てること→良い木を育てること→良い紙を作ること、作り続けること

です。(残念ながら、大手日本の製紙メーカーさんはほとんど今外国産材が原料なんで、このストーリーは厳密には違うのですが・・・)

■飲料メーカーさん
水はまさに本業の原料なので、良い原料調達の一つとして、


良い森を育てること→良い水を生み出すこと→良い製品を作ること


と本業とスムーズにストーリーが作れます。
もちろん製造メーカーさんで水を使わないところはほとんどないですが、
水そのものが商品になっている飲料メーカーさんはストーリーが作りやすい。

CSRという文脈でとらえられることは少ないですが、
最近は漁師さんが森を守る(特に広葉樹中心の雑木林)活動が注目されていますね。


良い森を育てること→良い水を生み出すこと→おいしく安全な魚を育てること

と本業との結びつきからきています。

例:北川漁業協同組合


ちなみにここの「ちょんがけ」という漁法で鮎を釣るの、とっても楽しいですよ。
次は仕事でないときに行きたいです。


でも、ユーザーとしてどこの企業様も紙は使います。
また、企業が関係している地域に山があれば、あるいは使っている水の源流までたどれば、山に行き着きます。ということで関係の大小あれどステークホルダーにはなりえます。
どれだけの利害関係を持つかは企業活動次第ですが。

そこで、2です。


2 FSCはCSRにどうつながるのか?

どんな企業でも、FSCの製品を使うことは、CSR調達になります。
ISO26000で川上、川下全てにおいて、企業はCSRを果たすことが明示されました。

でもFSC認証されていれば、少なくともその商品については、CSRを果たした購買といえます。
詳細はこちら→http://www.aiec-net.co.jp/fsc/meritt.html

このFSCという考え方、元々トリプルボトムラインを受け継いでいます。

■セミナー情報はこちら

FSC COC認証無料セミナー 開催予定

MSC関連セミナー

■その他AIECのサービスはこちら
トレーサビリティ監査 や フォレストック認定モニタリングサービス などは特にこれからのCSRに役立つサービスになるでしょう。 

■お問い合わせはこちら


■メールマガジンもやっています。「森林認証ニュース」 「MSC通信」)

2011年8月16日火曜日

CSR と トップコミットメントの関係 と アミタのトップのメッセージが聞けるラジオ


最近運営しているCSR JAPANオフィシャルブログに、CSR報告書をどう読んだらいいか?という記事がアップされました。

CSR・環境報告書、読んだことありますか?
―CSR/SRIの専門家からのメッセージ

ここで、記事を書いていただいた大和総研の河口様に共感するのは、(たくさんありますが)興味関心、自分と関るところから目的を持って読めば良いというところです。
CSR報告書ってなかなかいいこと書いてあるし、企業が社会性、環境性に関して、説明責任と情報開示責任を果たすために、報告していますので、他の媒体より正直に公開しているケースが多いです。

ちなみにCSR報告書では、TOPコミットメントということで、経営者メッセージを掲載することがガイドラインでは推奨されています。今まで見た報告書でTOPメッセージの無い報告書はありません。

それを読んでいると、仮に読み手にCSRの知識がなかったとしても、
経営者がCSRに対して、どう考えているかわかります。

CSR JAPANで各社の経営トップメッセージを見る

ということで、アミタのトップメッセージが生で聞けてしまう、
ラジオ放送のお知らせです(笑)

アミタホールディングス会長の熊野が出演する
WorldShift Radioの放送予定です。

TOKYO FM
8月19日(金)、26日(金)、9月2日(金) 21:30~21:55

FM FUKUOKA

8月19日(金)、26日(金)、9月2日(金) 21:00~21:30

AIR-G(北海道) および Rajio80(岐阜)

8月21日(日)、28日(日)、9月4日(日) 21:00~21:30


です!

パーソナリティは元三洋電機代表取締役会長の野中ともよ氏。
会長の熊野が持続可能社会の実現を目指すアミタを立ち上げた背景、
事業拡大の転換期のエピソード、現在の事業概要、事業に向けた姿勢、
震災復興に関するビジョン、人生を変えた大切な曲などを3週連続で放送します。

各放送日の翌週の月曜日午後以降、
番組HPからダウンロードしてお聴きいただけます。
http://www.tfm.co.jp/podcasts/worldshift/
また、同じく月曜日午後からPodcastにも配信されます。

お時間ある方はぜひ!

2011年8月10日水曜日

アミタ社員有志活動あみたたけ~アミタ流ステークホルダーコミュニケーション?~

当日は流しそうめんをやりました
8月6日はあみたたけに行ってきました。
(西武線の下山口駅徒歩15~20分というところです)

■あみたたけとは?
2006年の社内企画コンペで通った「あみたんぼ」という活動が元になっており、例年はたんぼを借りて育てていました。今年は畑になったので「あみたたけ」と呼んでいます。

そもそもは、アミタが事業として地域再生や農林水産のコンサルティングをしているのに、本社事務系の社員はまったく田んぼと無関係の生活。持続可能社会を目指している社員が生きる源となっている食糧について、作る喜びや苦労を知らないのはどうなんだろうか?

というところから、始まりました。

■目的は3つ
1 生産現場の苦労や感覚を少しでも身につける
2 社員の結束をはかる
3 外部のステークホルダーとのコミュニケーションをはかる

3はもちろんそんな事意識していませんが、結果そうなっているということです。
現在は、会社からの支援は無く、社員が自発的にやっています。

できたお米を「結わえる」という会社にお願いして、 
あみたんぼ米の宅配ランチとして販売するなど、少しずつ活動が進化しています。
「結わえる」社長荻野さんも2008年のあみたんぼに来てくださいました。
もともとアミタグループの社員の前職の同僚さんで起業なさりました)

私自身2007年、2008年と参加していましたが、
出張や休日勤務が増えしばらくご無沙汰していました。

久しぶりに参加したら、昔仕事上で出会い、
今もグループ会社とお仕事を共にしてくださっている方や、
昔インターンとしてアミタを手伝ってくれた方が参加してくれていました。

こういう有志活動が社内で継続的に動いていることは、
非常にありがたいことで、これが縁で自分で畑をやりだした社員もいるとか。
経済性のステークホルダーとの関係継続がCR(カスタマーリレーション)なら、
これは広い意味でステークホルダーリレーションとして機能していると思います。

こういうところで、ステークホルダーが参加してくれて、
社員一人ひとりと人間としての絆を築くということは非常に好ましいことだと思います。

日ごろ拠点や部署が違うメンバーとの、業務上の意見交換等も出て、
社内のコミュニケーション促進にも役立っていると思います。

今回はあえてCSRの文脈に寄せて書きましたが、
要は楽しい活動やってますよということです。


ツイッターもやっているようですので、フォローしてあげてください。
@amitanbo


当日の様子は本家あみたんぼブログをご覧下さい。

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