2012年12月31日月曜日

2012年もお世話になりました

ありがとうございます!
2012年も今日で終わりです。終わってみれば早かったですが、京都転勤から7月のキャンペーンサイト設立まではどとうの流れでした。

1年を振り返ってみます。

■3月 すばる高校 社会人講義
高校1年生80名に対して、地域ビジネスの現状ということを、かつて担当した漁業後継者支援事業をもとに説明してまいりました。

高校1年生に話すという難しさとともに、生徒の皆さんの社会課題への深い洞察力に驚きました。最後の気持ち一発!が一番届いた気もしていて、反省もありますが楽しい思い出でした。

■社員を巻き込むCSRセミナー
4月に入門編を東京、大阪で、6月に基礎編を東京、大阪でさせていただきました。
昨年から本格的に有料セミナー化してきて、2年目。

まだまだ改善の必要があるかもしれませんが、暖かいお客様のメッセージともども、
本当に素晴らしい出会いがありました。ありがとうございます。
来年も続くようですので、ぜひご期待ください。

■CSR関連支援事例
取材公開の許可をいただけたものをご紹介です。

教育研修のご支援

環境報告書作成のご支援

どちらも、CSRが専門的、学術的な分野によりすぎる、
あるいは本業と切り離され、社会貢献として独立分離している等の
CSRイメージを覆し、日々の業務の中のCSRとの連動と社内への巻き込みというテーマに、
共感していただけたお客様との出会いのおかげだと思います。

■自社キャンペーンサイトの担当 7月~10月

自社製造所が20周年を迎えたことのキャンペーンの担当を行いました。おかげさまで400名を超える方々からの暖かいメッセージをいただくことができ、新たなお客様との出会いにもつながりました。また、サイト制作をご依頼したパートナー様ともその後良関係でお仕事をさせていただいております。私自身なにより、自社の歴史をより深く理解できたことはうれしく思っております。

STAND UP TAKE ACTION! ユニークフォトコンテスト受賞

ありがたいことに、2009年から参加し続けている取り組みで、今年は賞をいただきました。何より、社員の皆さまが楽しんで、生き生きとご参加いただけたことが、とてもありがたかったことを記憶しています。

京商ecoサロン 11月

2012年1月に本社が京都に移転したことに伴い、ご縁ができました。そのつながりから頂いたお話しです。京都というまだ知らぬ土地で、いろいろな方とお会いしたり、ずっとお会いしようとお話ししていた方とお会いできて、とてもありがたい機会でした。

事前の企画や調整をしていただいた、K様ありがとうございます。


部署の仕事のポイントが変わってきて、コンサルティングから、少しずつ社内のコミュニケーション担当に変わってきています。来年もそれは同じですが、社内のCSR担当者側の視点から時々原稿を書いていけたらと思っています。

来年もまた、いろいろ新しい仕事が山積みですが、2013年もよろしくお願いいたします。
よいお年を!







2012年11月26日月曜日

本業から遠いCSR活動で社内を巻き込むには?2

前回の続きを書きます。

本業から遠い社会貢献活動だとしても、直接的に社会貢献をしていることがわかりやすい場合、
広報的な視点でとても効果を出すことがあります。


ポイント1 画像素材等を転用することを考えて設計する

例:年賀状、年末挨拶状、社内報、ブログ、ツイッター等々


今回我々は、「STAND UP TAKE ACTION!」の文字を1つずつ各拠点で担当してもらい、それを1つの画像作品にしましたが、個別に1文字ずつ毎朝ツイッターでツイートしています。キャンペーン主体の方を盛り上げるために、ハッシュタグもつけてツイートしました。

おかげで、いつも STAND UP TAKE ACTION!の日本公式アカウントがリツイートしてくださって、アミタグループを全く知らない方々からのフォローも毎日増えていきました。

ブログをお持ちの企業の担当者様でしたら、こういったイベントはネタの1つにもなりますね。まずは認知してもらい、そこから自社で関連する事業の紹介へつなげていくことも1つの手だと思います。

ポイント2 反応を把握できる媒体の利用

 例:ツイッター →URLクリック数が取れるアプリの利用
   Web →URL加工の上クリック数のカウント
   無料情報サービス等への誘導

合わせて、細かく、サイトPVやUV、トラフィック、ツイッターフォロワー数、リツイート数等の間接指標を設定し、現状を把握することもお忘れなきように。短期的成果が出にくい活動はCSR活動に多々あります。前年の数値が把握できていないと、よくなっているのか悪くなっているのかすら把握できません。よって、何かしら定量で状況をはかれるようにすることは重要です。

そういった細かい工夫から新しい企業の行動指標もでてくる可能性があります。


本業と遠い、でも大切なもの、あるいはなんらかの理由でやらないといけない活動はCSR担当者の方々にとって悩みの種でもあります。どうしても事業に直接結びつけにくいものは、思い切って「楽しく」やってしまうことも重要です。

2012年11月21日水曜日

本業から遠いCSR活動で社内を巻き込むには?1

ありがたいことに、STAND UP TAKE ACTION!というキャンペーンで、アミタグループがユニークフォトコンテストに入賞しました。 詳細はこちら

キャンペーンの説明や我々がなぜこのキャンペーンに賛同しているか等はリンク先にお任せするとして、今回は本業から遠い活動に社内を巻き込む際のポイントについてお話します。


今回のSTAND UP TAKE ACTION!のキャンペーン、個人的に主旨に賛同しますし、とても素敵なキャンペーンだと思います。しかし、CSR担当者にとってこういったイベントは、短期的な成果も明確でないですし、社内に協力を仰がなければならず、担当者を悩ませるイベントの1つではあります。

■運用面で心がけること

こういう機会がまわってきたとき、私は運用面で以下の点を大事にします。

1 とにかく現場負担を少なくする
  ・段取りはできるだけこちらでやる
  ・締め切り設定は長めにする

2 拠点(部署)ごとの裁量幅を設ける
  ・忙しいといってなかなか協力してくれない拠点がある一方、
   とっても頑張ってくれる方もいらっしゃいます。
   別に簡易にすませるところを悪く言う必要はないです。
   でも頑張ってくれる人が目立つように設計します。

3  結果はきちんと返す
  ・できあがった画像やその製作過程でのコンテンツはきちんと共有します
  ・今回はキャンペーン画像を加工する前のものを共有しましたし、
   社内報の部署の方にネタをプッシュして掲載していただきました

そしてできれば、参加して「楽しい」ものに仕上げる。
楽しいことが増える分には不満もでませんし、社内の雰囲気もよくなります。

おかげさまで、アミタの皆さんとても素敵な画像を送っていただきましたので、
出来あがりは楽しいものになりましたし、社内報でより社風が伝わる結果となりました。

それからこういうイベントは広報的にも連携できることが多いです。

【続く】
   

2012年10月10日水曜日

ステークホルダーとのコミュニケーションはレポートで行わなければならないのでしょうか?


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いいえ、CSRレポートや環境報告書は、ステークホルダーとコミュニケーションするツールの1つです。

ISO26000でもステークホルダーとの対話は非常に重要視されていますが、その手法については限定されていませんし、例としても様々なものが挙げられています。





■手法によっては、制約条件がある

コミュニケーションの例としては、様々なものがありますが一例を挙げます。

普段から皆様が行っているコミュニケーションツールであれば基本的に制約は受けません。大切なのはツールよりも、誰に何を伝えるかと、そのツールをどのように使うかということです。

また、右のようなコミュニケーションツールにおいて、当たり前のことですが、相手の連絡先がわからなければ使えないものもあります。イベントについては、集客という事前準備も必要となります。


■ステークホルダーとの双方向コミュニケーションをはかるには事前準備が重要

ISO26000を読む限り、ステークホルダーとのコミュニケーションでは、単方向の発信から徐々に双方向の対話を行い、最終的にはステークホルダーと共に経営の意思決定を行っていくことが理想とされています。

ステークホルダーと密な双方向のコミュニケーションをはかるには、お互いの情報を共有しておく必要があります。相手が組織の情報をある程度わからなければ、意見を求められても適切なコミュニケーションにはなりませんし、組織側も相手の状況を理解しなければ、経営判断にステークホルダーの利害を考慮できません。

よって、まずは自社のCSRに関する情報を網羅して、公開するところから始められる企業様が多く、レポートという形態で公開するケースが多いのです。

■網羅された情報の欠点

指摘事項として多いこととして、3つ挙げてみます。

1 情報量が多すぎること
2 どの情報がどのステークホルダーに向けたものか分かりづらいこと
3 個々の情報が組織の経営にどう影響を与えているかの考察が足らないこと

GRIという多くの組織が参考にしているCSRに関する報告のためのガイドラインがあります。
このガイドラインがマルチステークホルダーとのコミュニケーションを重視したため、
情報が網羅的になってきた傾向があります。

様々な領域で報告すべき事項が整理された長所はありますが、
ガイドラインの主旨が誤解され、情報が漫然と網羅されているケースも散見されます。

当然ながら読み手側は、自らの利害が関係する分野においての情報を求めています。

よって、ある程度読み手を定め、その人々達の属性が絞れてきたら、
次は株主、社員、顧客、調達先、地域住民等々個々のステークホルダーごとのコミュニケーション施策に移ってよいでしょう。

その際に、双方向のコミュニケーションをとるにはいくつかの制約条件があります。
それについては、また機会を改めて書こうと思います。

※有料無料問わず多様なセミナーが開催されています。

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2012年9月18日火曜日

番外編_CSRが、取引先選定に影響するって本当?

久しぶりに弊社グループの「教えて!アミタさん」に記事を書きました。「CSRが、取引先選定に影響するって本当?」
http://www.amita-oshiete.jp/qa/entry/001481.php?utm=yebina

これはいくつかいただいた質問や、直面するあるあるの状況があって書きました。




1 中小企業は利益に余り関わらないCSR活動なんてやっている余裕はない
(だから特に取り組んでいないしやる予定もない)
2 B to BはCSR活動に取り組んでもあまり評価されない
 (だからやってないしやる予定もない)

3 CSRアンケートが来たけど、適当に答えといたらいいよね
 (とご担当者様が判断して勝手に返答しているケースは起こりうる)

1については、大手企業の環境認証取得という判断によって、
取引き先すべてに同認証が必要になったケース等が具体例として挙げられます。
別の記事でも書きましたが、新たにCSR活動を始める必要はないですが、
現状の取り組みを把握し、できていることいないことを明確に伝えていく必要があります。
(特に、できていることを伝えられていないケースがあるように思います)
http://www.amita-oshiete.jp/voice/entry/001025.php?utm=yebina

2は、記事中の経団連のアンケートにあるとおり、法人のほうがはるかに厳密に
取引先選定にCSRを組み入れています。
日本だと、まだまだCSRが消費に影響を与えるのはこれからです。
ただ、それは一つは企業の情報発信がうまくいっていないという点もありそうです。
(こちらはCSR入門のセミナーで少しお話しています)

3は、実務をしていると意外とあるだろうなと思ったのです。
CSRレポートや方針をきちんと立てていても、社内にその意味や重要性が周知されておらず、
アンケートが来た部門が、よくよく調べずに回答してしまうケースです。
3はまさに運用の重要点ですね。
(関連した内容はCSR基礎のセミナーで御伝えしています。)

ということで、下期セミナーに向けて、少しずつ記事を記載してまいります。

■アミタのCSR関連セミナー
http://www.amita-oshiete.jp/seminar/category/theme/kankyo-csr.php?utm=yebina

2012年7月24日火曜日

姫路循環資源製造所、20周年記念キャンペーン開始!


しばらくご無沙汰していました。
この間、有料セミナーを実施したり、ある企業様の研修をさせていただいたりと様々なことがありました。
また後日整理してお伝えします。

そして本日、準備していましたキャンペーンが開始されました。
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アミタグループの事業会社であるアミタ株式会社の日本初のリサイクル専用工場であるアミタの姫路循環資源製造所が、2012年7月で20周年を迎えました。
おかげさまで1990年には年間約1,000tだったアミタグループの資源生産量も2010年には年間142,000tに達しています。
そこで、日ごろの感謝の気持ちをお伝えするために、2012/07/24~10/31まで、抽選でプレゼントが当たる記念キャンペーンを実施いたします。キャンペーンの詳細は特設記念サイトをご覧ください。サイトには製造所メンバーも多数登場しています。

アミタグループは持続可能社会を目指す未来デザイン企業として、皆様からいただいたご意見、ご感想等を社会ニーズと捉え、今後も事業を実施していく予定です。ぜひとも皆様のお声をお寄せください。
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というキャンペーンとキャンペーンサイトの主担当を今やっています。
このサイトでは、お客様はもちろんなんですが、やはり支えてくださっている物流パートナーさんや従業員にも感謝を伝えたいと思い、コーナーを企画しました。

また、キャンペーンでできるだけ多くのステークホルダー(利害関係者)の方々の意見をいただくために、サイトに対する感想を求めています。皆さんの率直なご意見をいただければ幸いです。

そのご意見を元に事業に活かすことこと、ステークホルダーエンゲージメントと思っています。
姫路循環資源製造所20周年記念サイト
http://www.amita-net.co.jp/himeji/

2012年5月28日月曜日

カスタネットさんに訪問してきました

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1月にカスタネットさんのお話を聞いたことはこのブログでも書きました。4月までが余りの怒涛の4ヶ月だったため、時間が空いてしまいましたが、先日カスタネットさんの本社に行ってまいりました。アミタと同じ町屋オフィスでのMTGでした。

そこで改めて植木様とお話をすることができました。お話の内容はまだお伝えできませんが、アミタ社員として、1個人としてとても共感する場面が多かったです。

次から次へとあふれるアイデアを実践していく姿は、弊社会長の熊野を思い出しました。

社会に貢献する仕事がしたい!とか環境の仕事につきたい!という学生さんの相談は時間の許す限り受けていますが、

「世の中にはみんなが知らないだけで、結構本業で社会課題に立ち向かっている企業はあるよ。採用サイトで検索される企業や、皆さんが今知っている企業だけが、エントリー先ではないよ。」

ということをもっとうまく伝えられるようにしていきたいと思うことが多いです。
ちなみにそのようなお話しも踏まえて、
3月にはすばる高校で講義もさせていただきました。

今の学生さんの視野はある意味ではとても広い。世界、少なくとも日本という単位で問題をうっすら「感じて」いる。社会課題へのアンテナもすばる高校の学生さんはすごかったです。私の高校時代なんて、髪染めてロックバンドしかしていませんでしたから…

一方で、情報通信インフラが発展したため、一次情報に乏しい。webにあることをすべてと錯覚したり、webに掲載したら伝わったと思ってしまうことも少なくない。。。具体的行動や体験、失敗してもいいからもっと動けばいいのにと思うことも少なくありません。
(失敗を許さないような風潮をわれわれ大人が作ってしまったことも原因でしょうが)

そこで、もっと小さい会社でも理解しやすいCSRというものの必要性、グローバル企業に必要とされるガイドラインでなく、中小企業が利用でき、本業に生きるCSRコミュニケーションのプラットフォームになりたい。そういう考えが強くなっています。

参考:やさしい社会的責任  

ということで、夏にかけてその仕掛けを進めて行っている途中です。CSR JAPANにも今後、「人や行動」を通じた情報を掲載していく予定ですので、お楽しみください。

■関連リンク
カスタネットさんの「小さな企業のCSR報告書」

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