2011年9月5日月曜日

SR需要増加の背景~ISO26000が生まれる前 4 消費者課題

次は消費者課題に関する動きです。

消費者運動はCSRを求める運動の原点の一つです。

始まりは1844年、イギリスで生活協同組合の元になるような組織がスタートしたことと言われています。アメリカの消費者連盟は1930年代に結成されています。

アメリカの故J.Fケネディ大統領が1962年『消費者の権利保護に関する大統領特別教書』でうたったことが、世界各国の消費者運動の祖になったといわれています。

■ケネディ大統領の消費者の4つの権利
1安全を求める権利
2知らされる権利
3選ぶ権利
4意見を聞いてもらう権利
5消費者教育を受ける権利(1975年にフォード大統領が追加)

これはそののちの権利とともに、ISO26000の消費者課題の原則に含まれています。

■国際消費者機構 消費者の8つの権利5つの責務
1982年に、国際的な消費者団体である国際消費者機構(CI:Consumers International)が、消費者の8つの権利5つの責務を提唱しています。

参考:消費者庁 ハンドブック消費者2007
http://www.consumer.go.jp/handbook2007/01/2007handbook-ch1-s2.html

■消費者保護ガイドライン
1985年にはこの分野で重要な国際ルール「消費者保護ガイドライン」が国連で採択されました。

このガイドラインでは、以下のような消費者の権利を示しています。

1 安全確保 2 経済的利益の保護 3 情報の提供と洗濯、
4 救済の実施、5 消費者教育の提供 6 消費者団体結成の自由の保障

1999年に改定され、「持続可能な消費」の考え方がガイドラインに追加されました。

また、日本では、1968年「消費者保護基本法」が制定されました。さらには、2004年6月に改正され、法律名も「消費者基本法」へと変わりました。

■調べてみよう

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